2018年3月7日
Avast
セキュリティソフトのベンダーであるAvastは本日、ユーザのオンラインの身元情報やプライバシーを保護する製品「Avast AntiTrack Premium」を発表しました。本製品は広告追跡をブロックし、ユーザは自らのデジタルの痕跡を隠し、閲覧履歴を消去することができます。
Avast AntiTrack Premiumの主な機能
フランスのリール大学とレンヌ大学が実施した調査*によると、約90%のブラウザは、デジタル指紋によって特定可能であるとしています。ユーザの追跡目的で使用される技術の多様化と高度化に伴い、ターゲティング広告の回避は困難になっています。Avast AntiTrackを使用することにより、追跡や情報取得可能な相手をコントロールすることで、オンラインにおいてのプライバシーと身元情報の保護ができます。また、定期的なクリーニングで追跡元から閲覧履歴を隠すことも可能です。
Avast AntiTrack Premiumは、PCにインストールするソフトウェアとウェブブラウザの拡張機能であるプラグインの2つの要素で構成されています。本製品は、Chrome、Firefox、Opera、Internet Explorer、Edgeなどのブラウザに対応しています。ブラウザの拡張機能として使うことにより、各ユーザにとって最も使い勝手の良いブラウザを使い続けながら、プライバシーの水準を高めることが可能です。
AvastのCTO兼エグゼクティブ・バイスプレジデントであるオンドレイ・ヴルチェク(Ondrej Vlcek)は次のように述べています。「広告主はクッキーによってユーザを追跡し、より効果的なターゲッティング広告のためにプロフィールを構築してきました。ユーザプロフィールの追跡技術は進化を続けており、サイト利用者を識別するためのブラウザ・フィンガープリントのような方法も登場しています。ブラウザ・フィンガープリントのスクリプトは、画面の解像度、言語、タイムゾーン、プラグイン一覧などをデータ収集者に送り、収集者はこの情報を参考にサイト訪問者を特定することができます。」