AVG Technologiesは本日、世界7か国を対象とした子どものインターネット利用に関する調査結果を発表しました。調査によると、日本の保護者の86%が、子どもが意図せずアダルトコンテンツにアクセスしてしまうことを懸念しているとわかりました。
外出自粛の影響で子どものインターネット利用が拡大し、保護者の心配事も増加しています。60%の日本の子どもが、外出自粛中にオンライン上でアダルトコンテンツなどの刺激の強いコンテンツに接したことがあると回答しました。日本の保護者は、子どもが許可なく不適切なウェブサイトをアクセスすること(74%)や、子どもが性的な写真やメッセージを送受信する「セクスティング」(32%)を懸念しています。
インターネットの普及により、日本の保護者の38%が子どもと性に関して会話をする機会が増えたと回答しました。一方、世界平均は70%と日本を大きく上回る結果でした。世界的なトレンドとして、外出自粛の影響で子どもたちのインターネット使用時間が増加し、同時にインターネット上でアダルトコンテンツを見つけることも容易になっていることから、保護者は子どもとセックスや人間関係などについて早期に会話をしなければならないというプレッシャーに直面しています。
「インターネットの普及により、子どもと性に関して会話をする機会が増えた」と回答した保護者の割合
地域や学校によって差はあるものの、日本では一般的に9歳・10歳(小学校3・4年生)頃から性教育が始まります。しかし、子どもが10歳になるまでに性の話をしたことがあると回答した日本の保護者は37%で、世界平均の54%を下回る結果でした。
「子どもが10歳になるまでに性の話をしたことがある」と回答した保護者の割合
子育ての専門家であるスー・アトキンズ氏(Sue Atkins)は次のように述べています。「室内で過ごす時間が増加し、インターネットを利用する時間が増えたことで、子どもたちがアダルトコンテンツにさらされる機会も増加しています。セックスや人間関係について、率直でオープンに会話をすることが重要です。子どもと性の話をするとき、まず、子どもは何を知っていて、まだ知らないことは何かを理解することから始めましょう。その後、事実を伝え、誤った情報は訂正しましょう。オンラインでアダルトコンテンツを見てしまい、それにより疑問が生じた場合に備え、子どもの質問に正直に、そして率直に、自信を持って答えましょう。」
AVGのチーフコマーシャルオフィサーであるピーター・ターナー(Peter Turner)は次のように述べています。「私自身も子を持つ親として、子どもたちがインターネット使用中に接するコンテンツについて、懸念を持っています。AVGなどが提供するソリューションは保護者をサポートしますが、解決策の一部に過ぎません。保護者が子どもに向き合い、オープンかつポジティブに基本的なことから教えていく必要があります。」
子どもとの「性の話」に向き合う保護者のためのヒント: