デジタルセキュリティおよびプライバシー製品のグローバルリーダーであるアバストは本日、 「Global PC Risk Report 2021」を発表しました。当レポートは、2021年を通じて家庭用Windowsユーザーが遭遇したオンライン脅威に関する洞察を示しており、日本の家庭用PCユーザーが脅威に遭遇するリスク比は28.18%と、世界平均(29.25%)を下回るものの、前年(26%)より増加したことが明らかになりました。
2021年、日本の家庭用PCユーザーが遭遇するリスクが最も高かったマルウェアは以下の通りです。
また、家庭用PCユーザーがサイバー脅威に遭遇する危険性が高い地域は、以下の通りです。
世界の家庭用PCユーザーが遭遇するリスクが高かったマルウェアは以下の通りです。
家庭用PCユーザーが脅威に遭遇するリスクが最も高い国・最も低い国は以下の通りです。
家庭用PCユーザーが脅威に遭遇するリスクが最も高い国 |
家庭用PCユーザーが脅威に遭遇するリスクが最も低い国 |
1. コソボ(53.71%) | 1. プエルトリコ(21.64 %) |
2. 中国(48.11%) | 2. 韓国(22.81%) |
3. アフガニスタン(46.43%) | 3. イギリス(23.55%) |
4. イエメン(46.21%) | 4. マルティニーク(23.80%) |
5. アンゴラ(44.65) | 5. グアドループ(23.83%) |
6. ルワンダ(44.61%) | 6. アイルランド(24.11%) |
7. エジプト(44.39%) | 7. フィンランド(24.21%) |
8. マダガスカル(44.13%) | 8. スイス(24.23%) |
9. アルジェリア(44.05%) | 9. オランダ (24.27%) |
10. マカオ(44.01%) | 10. デンマーク (24.39%) |
リスクが最も高い国は、社会的・政治的紛争が多い国(中東、アジア、アフリカ、東欧など)の傾向にあります。その理由として、コンテンツへのアクセスが制限されている地域の国民は、安全でない経路を通し、ブロックされているコンテンツにアクセスせざるを得ないことが考えられます。さらに、インターネットサービスプロバイダーや現地のメールプロバイダーなどのデジタルインフラが脆弱で、脅威がエンドポイントに到達する前に検知・阻止できていない可能性もあります。また、これらの地域のインターネットユーザーの、サイバーセキュリティのベストプラクティスに関する知識不足も原因として考えられます。
アバストのマルウェア リサーチ ディレクターであるヤクブ・クロウステク(Jakub Kroustek)は次のように述べています。「近年の脅威は一般インターネットユーザーの個人情報や金銭を狙っています。これらのリスクは、ユーザーがインターネットを安全かつ自信を持って使用する権利を脅かしています。また、過去のマルウェアは多くの場合、1つの悪意ある行為を実行するように設計されていましたが、近年は複数の悪意あるアクションを実行することができ、被害を拡大させるためにさらなるマルウェアを送り込むように設計されていることもあります。ランサムウェア攻撃に関する報道を目にしたことがあるかと思いますが、この種のマルウェアは大きな被害をもたらす可能性があるため報道されているケースが多く、実は、家庭用のユーザーが直面するデジタル脅威の上位に入っていません。報道されている脅威は、オンライン脅威の氷山の一角に過ぎないのです。」
「Global PC Risk Report 2022」の全文(英語)はこちらでご覧いただけます。
https://press.avast.com/ja-jp/2021-avast-global-pc-risk-report
調査方法
本レポートのデータは、2021年1月1日から2021年12月31日にアバストの脅威検出ネットワークから収集しており、アバストが脅威からPCユーザーを保護した件数を表しています。統計として意味のあるデータを提供するため、データ収集を行ったすべての地域において、該当期間中にサイバー攻撃を受けた家庭用PC1万台以上のサンプルを確保しました。データは、高度なサイバー攻撃を含む全てのサイバー脅威を調査対象とし、世界中の家庭用PCユーザにおけるリスク比を測定しています。地域別内訳に関しては、データを収集した月に、家庭用PCを狙った脅威のサンプル数が1,000台以上の地域のデータを表しています。
本レポートにおけるリスク比は、「アバストが1か月に1つ以上のサイバー脅威を阻止したユーザー数」÷「月間アクティブユーザーの総数」で計算しています。
世界数億人のユーザーを持つアバストは、サイバーセキュリティ業界において最大級の脅威検出ネットワークを有しています。これらのデバイスへの攻撃を通して、最も普及している脅威やその影響を最も受けた人々に関する洞察と知識を収集できます。
(以上)