Mobile World Congress 2017」にて新機能を初披露 Wi-Fiネットワークスキャンによって、脆弱性を特定し、セキュリティ対策をユーザに指示
セキュリティソフトのベンダーであるAvast は本日、Android向けアプリ「Avast Wi-Fi Finder」の新機能を発表しました。Avast Wi-Fi Finderにより、ユーザは外出時に安全なWi-Fi接続を簡単に見つけることができます。今後はWi-Fiネットワークの自動スキャンにより、ネットワークデバイスの脆弱性を診断し、特定済みのセキュリティ問題を解決できるようになります。そのため、ユーザによるネットワークのセキュリティ保護、およびIoT (モノのインターネット) デバイスの保護を可能にします。Androidユーザを対象とする今回のAvast Wi-Fi Finderのアップデートは、2017年夏の提供開始を予定しています。
IoTデバイスがインターネットに接続された場合、その種類や製品、ソフトウェア、および大体の場所を示すIPアドレスは、事実上誰もが特定できます。スペインだけを例にとっても、現在は数百万台ものデバイスがインターネットに接続しており、それらの多くは脆弱な状態にあります。Avastの統計によると、全世界のユーザのうち、脆弱なルータを使用している割合は40%以上にも上ります。Avast Wi-Fi Finderを使用することで、ユーザは事前の対応策によってデバイスを保護できます。Wi-Fiへの接続に際し、Avast Wi-Fi Finderはネットワーク上のデバイスを識別し、ネットワークへの入り口にあたるルータのセキュリティを評価し、こうしたネットワークデバイス間に既知の脆弱性がある場合、それを特定します。脆弱性が特定された場合、Avast Wi-Fi Finderは、強力なパスワード設定などの対策をユーザに指示することで、ネットワークとデバイス両方のセキュリティを保護します。
Avastのモバイル部門シニア・バイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャーであるガガン・シン (Gagan Singh) は、次のように述べています。「IoTデバイスや、セキュリティの不十分なルータを悪用した大規模ボットネットによる攻撃は、この数カ月間で急増しています。ハッカーはネットワークデバイスを不正操作することで、ユーザの情報や機密情報の窃盗、さらには、より大規模な攻撃のサイバーウェポンとしてデバイスを悪用することが、以前にもまして簡単になっています。そのため、デバイスをWi-Fiネットワークに接続する際は、特別な注意を払う必要があります。AvastがPC向けに提供している強力なWi-Fi検査技術をAndroid向けWi-Fi Finderアプリに導入することで、Androidユーザはネットワークの脆弱性の特定やネットワークデバイスの保護をより簡単に行えるようになります。」
Avast Wi-Fi Finderは今後、以下のような機能を提供します。