デジタルセキュリティおよびプライバシー製品のグローバルリーダーであるアバストは本日、「パートナーとのパスワードの共有」に関する調査結果を発表しました。調査によると、日本人の約3割(29%)が他人のパスワードを知っていることがわかりました。これは、世界平均(53%)を下回り、調査が実施された国のなかで最も低い結果となりました。
他人のパスワードを知っている人のうち、現在のパートナーのパスワードを知っていると回答した人は45%、元パートナーのパスワードを知っている人はわずか3%でした。ほかの国と比較すると、現在のパートナーのパスワードを知っている人は、日本のみ半数未満(世界平均:66%)、元パートナーのパスワードを知っている人は、日本のみ一桁(世界平均:15%)でした。
元パートナーのどのアカウントのパスワードを知っているか尋ねたところ、30%がFacebook(世界平均:59%)、40%が仕事のメールアドレス(世界平均:52%)と回答しました。一方、iOSアプリ「友達を探す」や、Googleの「現在地を共有」機能、Snapchatなどで、元パートナーの位置情報にアクセスできると回答した人は10人に1人以上(11%、世界平均:19%)おり、パスワードがわからなくても、あらゆるオンラインツールを使い、元パートナーを追跡できてしまうことがわかりました。
さらに、ほかの人にパスワードを共有している人はほかの国と比べて少ないと考えられるものの、知らないうちにアカウントにアクセスされ、パスワードを変更されたことがあると回答した人が23%(世界平均:26%)いました。
アバストの最高情報セキュリティ責任者(CISO)であるジャヤ・バルー(Jaya Baloo)は、次のように述べています。「交際が終わったときに、私物やお互いの家の鍵を返すだけでよかった時代は終わっています。スマートフォンなどのデバイスは、多くの個人情報やプライベートなやり取りが保存されているほか、不正アクセスによりストーカー行為に悪用されるケースもあります。パートナーと別れる際は、その人と共有した、もしくは知られた可能性のあるパスワードをすべて変更しましょう。また、ほかの人に位置情報が公開されるアプリやデバイスを確認し、現在地を非公開にしましょう。」
アバストでは、元パートナーと紐づけていたアカウントやデバイスなどを解きほぐす「デジタル別れ」を行うためのチェックリストを公式ブログにて公開しています。
調査について:
本調査は、アバストがDynata社に委託し、日本国内の1,013人を含め、世界6ヵ国(アルゼンチン、フランス、ブラジル、スペイン、メキシコ)のインターネット利用者7,000人以上を対象に2022年8月26日~9月7日に実施されました。