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プレス リリース

アバスト調査:シニア世代はランサムウェア、若年層はSNSを利用した詐欺の標的に

使用するデバイスによって遭遇するサイバー脅威が異なり、シニア層は特にランサムウェア攻撃、若年層はTikTokなどのSNSでの詐欺の標的となる可能性が高い

使用するデバイスによって遭遇するサイバー脅威が異なり、シニア層は特にランサムウェア攻撃、若年層はTikTokなどのSNSでの詐欺の標的となる可能性が高い


デジタルセキュリティおよびプライバシー製品のグローバルリーダーであるアバストは本日、世代別のデバイス利用に関する調査結果を発表しました。使用するデバイスによって遭遇するサイバー脅威が異なり、シニア層は特にランサムウェア攻撃、若年層はTikTokなどのSNSでの詐欺の標的となる可能性が高いことを明らかにしました。

調査によると、44歳以下の若い世代(18~24歳:87%、25~34歳:80%、35~44歳:74%)は、主にスマートフォンを使ってインターネットにアクセスしています。そのため、アドウェア、モバイルバンキングのトロイの木馬、マルウェアを拡散するダウンローダー、そして、アドウェアフリースウェアを宣伝するInstagramやTikTok上の詐欺などの標的となり得ます。2021年の第3四半期、モバイルデバイスにおいて最も多かった脅威は、アドウェア(59%)、モバイルバンキングを狙ったのトロイの木馬(9.7%)、ダウンローダー(7.9%)で、いずれもソーシャルエンジニアリングを用いて被害者を騙し、望ましくないアプリをインストールさせます。

一方、55歳以上(55〜64歳:71%、65歳以上:88%)の日本のインターネットユーザーの大多数が、主にPCを使ってインターネットを利用していることがわかりました。そのため、メールのリンクや悪意のあるウェブサイトを経由して、誤って、あるいは知らずに、ランサムウェアテクニカルサポート詐欺スパイウェア、トロイの木馬、ボットネットなどをダウンロードしたり、アクセスしてしまったりする可能性が高くなります。実際、アバスト脅威研究所では2021年、世界中で毎月平均146万件以上のPCへのランサムウェア攻撃を阻止しており、同年1月から4月の間には毎月約600万件のテクニカルサポート詐欺もブロックしています。すべてのデバイスにおいて、あらゆる世代がフィッシング攻撃や恋愛詐欺の標的となっています。

さらに、インターネット利用において最も重要な活動として、「検索エンジンの利用」が、18~24歳を除き、各世代(25~34歳:44%、35~44歳:49%、45~54歳:56%、55~64歳:54%、65歳以上:57%)で最も多く挙げられました。シニア層がランサムウェア、フィッシング詐欺メール、銀行口座などを狙ったスパイウェアやトロイの木馬、テクニカルサポート詐欺など、PC上の主要な脅威の標的になりやすいことを裏付ける結果です。一方で、同じ問いに対して、18~24歳の約6割(58%)は「SNSの利用」と答えており、若年層はInstagramやTikTokなどのSNSでの詐欺やモバイルバンキングのトロイの木馬など、スマートフォン上での脅威に遭うリスクが高いことがわかります。

アバストの最高情報セキュリティ責任者(CISO)であるジャヤ・バルー(Jaya Baloo)は、次のように述べています。「サイバー犯罪者は、私たちのデータ、個人情報、お金を盗むための新しい方法を常に探しており、その手口も巧妙化しています。そして、若い世代と年配の世代が異なるデバイスをどのように使用しているか、また、流行や使用傾向を考慮した標的型攻撃を仕掛けます。若年層もパソコンを使っており、また高齢層もスマートフォンを利用しているので、どのデバイスも安全に使用できるように、オンラインでのあらゆる脅威を理解し、家族で話し合いましょう。話し合いの際は、調査で明らかになったように、インターネットの使い方は世代によって異なるということを念頭に置く必要があります。また、インターネットを利用する際は、デバイスを問わず、違和感があるページにたどり着いた場合は先に進まないようにしましょう。見知らぬ送信元からのメール、SMS、広告、ウェブサイトなどのリンクをクリックしたり、怪しいウェブサイトで個人情報や支払い情報を入力したり、ファイルをダウンロードしたりしないようにしましょう。」

アバスト アルティメットはPCだけでなく、スマートフォンを含む最大10デバイスに強力な保護を提供する包括的なソリューションです。すべてのデバイスを、ランサムウェア、アドウェア、マルウェア、スパイウェア、フィッシング攻撃などの脅威から保護しつつ、ファイアウォールでネットワークをセキュアにし、サイバー犯罪者によるWi-Fiやインターネットを介したコンピュータへのアクセスも防ぎます。

調査方法

本調査はアバストがYouGovおよびForsaに委託し2021年6月15日~6月27日に実施したもので、日本国内の回答者1,011人を含む、世界17カ国の16,147人のオンラインユーザーを対象に行われました。調査は、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、チェコ共和国、フランス、インド、日本、メキシコ、ニュージーランド、ロシア、スロバキア、スペイン、イギリス、アメリカでYouGovに、オーストリア、ドイツ、スイスではForsa委託し、実施されました。