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プレス リリース

アバスト調査:日本の保護者は、世界平均より子どものオンライン行動を確認していない傾向が判明

外出自粛が長期化し、子どものインターネット利用時間が増加する中、 どのように子どもをネット上の危険から保護するかが世界的な課題に

外出自粛が長期化し、子どものインターネット利用時間が増加する中、 どのように子どもをネット上の危険から保護するかが世界的な課題に


デジタルセキュリティおよびプライバシー製品のグローバルリーダーであるアバストは、世界12カ国の保護者を対象とした子どものオンラインでの行動に関する調査結果を発表しました。「子どものSNSアカウントのパスワードを把握している」と回答した日本の保護者は18%、また「子どもが使用しているアプリを定期的に確認する」と回答した日本の保護者は22%で、いずれも調査対象12カ国中最も低い結果となりました。「子どものSNSアカウントのパスワードを把握している」という項目においては、世界平均が29%で日本を11ポイント上回る結果でした。「子どもが使用しているアプリを定期的に確認する」の項目に関しては、世界平均が43%となっており、日本は世界平均と21ポイントの差があることがわかりました。こうした結果から、子どものオンライン行動を意識的に確認している日本の保護者は世界平均よりも少ない傾向が見られました。

avast media alert    「子どものSNSアカウントのパスワードを把握している」と回答した保護者の割合

avast media alert 2    「子どもが使用しているアプリを定期的に確認する」と回答した保護者の割合

内閣府大臣官房政府広報室によると、子どもがオンライン上、特にSNSで犯罪に巻き込まれる事件は年々増加傾向にあり、2019年は1,811件の被害が報告されています[1] 。SNS利用による被害は、大半が児童買春や児童ポルノ等の性被害で、殺人や誘拐等の重要犯罪も発生しています。

 

今回の調査では、外出自粛期間中の子どものオンライン行動の変化についての聴取も行いました。日本の保護者の51%が外出自粛期間中は「子どものインターネットの利用時間が以前より増加した」と回答しており、中でも動画や音楽の視聴、オンラインゲーム、チャットに費やす時間が増加したことが明らかになっています。保護者が外出自粛期間中に子どもに許可したインターネット利用時間の平均は、1日に2時間以内が最多で44%、ついで2~4時間が33%、23%の保護者は4時間以上と回答しました。

 

外出を自粛する動きが長期化し、子どものインターネットの利用時間が増加している中、保護者としてどのように子どものインターネット利用を見守り、インターネット上の危険から守っていくかかが課題となっています。

アバスト ソフトウェア ジャパン 社長である藤本善樹は次のように述べています。「オンライン上では子どもを標的とした犯罪も横行しており、保護者の目が行き届かないところで子どもたちが犯罪に巻き込まれる危険性もあります。また、コロナ禍においては、社会問題化しているネットいじめやSNS上での誹謗中傷の相談件数も急増しています。子どものプライバシーは尊重しつつ、保護者は子どもたちの心身の安全を脅かす事態がSNS上で起こっていないか、注視する必要があります。普段から親子で話し合いの時間を設け、必要な場合にいつでも保護者が端末やアプリの利用状況を確認できる環境を整えておくことを推奨します。」

アバストからのアドバイス:

  • 保護者自身も子どもが使用しているSNSやアプリを触って、子どもと会話できるようにしましょう。どのようなプライバシー設定が設けられているかを把握することも重要です。
  • 家庭内で、オンライン上のリスクや、SNSなどのオンラインプラットフォームの使い方について、話し合う機会を設けましょう
  • 外出自粛の影響で、子どものインターネットの利用時間も長くなる傾向が見受けられます。しかし、1日あたりのインターネットの利用可能時間を設定し、子どもがスマホやPCから離れる時間を設けることも大切です。親子でインターネット利用上のルールをつくりましょう。
  • SNSなどで不快な思いをした場合は、いつでも保護者や学校の先生、警察、または「誹謗中傷ホットライン」などを通じて第三者に相談できることを伝えましょう。

[1] https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201508/1.html

本調査について 

本調査は、アバストがTolunaに委託し実施したもので、日本国内の保護者501人を含め、世界12か国の保護者6,000人以上を対象に2020年6月に実施されました。