セキュリティソフトのベンダーであるAvastは本日、プライバシー保護機能を拡充した「Avast SecureLine VPN」バージョン2.0の提供を開始したと発表しました。今回の最新版は、国内デスクトップユーザのほとんどが利用するWindows OS(68.97%)およびMac OS(25.52%)1に対応しており、PCの起動時に自動的かつ瞬時にセキュアなVPN接続が可能になります。完全なプライバシー保護を実現するため、保護されていないWi-Fiネットワークへの接続に備えて、ユーザ側でAvast SecureLine VPNの自動接続機能を選択することも可能です。Avastのサーバの拠点数も41カ所から54カ所に拡大しており、今後はより高速なVPN接続を活用できます。
仮想プライベートネットワーク(VPN)は、暗号化されたセキュアなインターネット接続により、サイバー犯罪者やスパイなどの第三者から、Web閲覧データを見えない状態にする仕組みです。一般的には、PC起動時に直近かつ既知のWi-Fiネットワークに自動接続される設定になっていますが、最新版のAvast SecureLine VPNでは、ユーザが自分のVPNを設定し、起動時にセキュアな接続を自動作成することで、機密情報の漏えいを阻止します。このほか、オープンかつ保護されていないWi-Fiネットワークの使用時には、常にAvast SecureLine VPNに自動接続を確立できるよう、ユーザ側で設定することも可能です。
Avast SecureLine VPNは、以下のような状況下でユーザを保護します。
オープンかつ偽のWi-Fiネットワークからの自衛策として、ユーザはAvast SecureLine VPNに接続することで、Avast SecureLine VPNがトンネルのような役割を果たし、データを暗号化してくれるため、第三者からは見えない状態となります。
Avastの日本カントリーマネージャーである高橋実は、次のように述べています。「日本のネットユーザ1,521人を対象に行った調査2では、半数近くの人々が公共Wi-Fiネットワークに接続しているものの、個人情報保護のためにVPNを使用している割合は、わずか6%に留まるという結果が明らかになりました。一方、ユーザはプライバシーを懸念しており、保有するデジタルデータに隠すものなどないと考えている日本人は、わずか7%です。サイバー犯罪者やのぞき見から自らを確実に保護するため、ネットユーザはPCやスマートフォンにVPNソリューションを導入し、必要に応じて活用する必要があります。」
Avast SecureLine VPNには、地域制限の回避機能も搭載されています。一部のWebコンテンツは地域が限定されており、日本国外からのアクセスが禁止されていることもあります。旅行・出張時に、Avast SecureLine VPNを使用することで、IPアドレスを東京のサーバに変更でき、国内でのみ閲覧可能なコンテンツへのアクセスやストリーミングが可能となります。
Avast SecureLine VPN最新版は、5大陸・34カ国・54カ所のサーバへの接続オプションを提供します。今回、台湾、マレーシア、韓国、イスラエル、ハンガリー、オーストリア、スイス、ルクセンブルク、デンマーク、スペイン、南アフリカにサーバを追加しました。
Avast SecureLine VPNは、256ビット高度暗号化標準(AES)による軍用レベルの暗号化技術を使用しています。Avast SecureLine VPNのiOS/Mac版は、IPsecプロトコルを使用し、Appleの独自スタックを用いて開発されており、最高の互換性とパフォーマンスを保証します。
Avast SecureLine VPNは、Mac、Windows、Android、iOSに対応しており、月額690円(税込み)から利用可能です。
1 出所: Statcounterによる(2018年6月)
2 2017年2月実施のオンライン調査