バッテリー、ストレージ容量、データ通信量を大量に消費するアプリの2017年度ランキングが一新
2017年8月22日 – セキュリティソフトのベンダーであるAvastは本日、同社のグローバル・レポート「Avast Android App Performance & Trend Report(2017年1月~3月版)」で、モバイル機器のリソースを大量に消費するアプリを発表しました。
本レポートでは、バッテリー寿命、ストレージ容量、データ通信量への影響の観点から総合的に判断し、「最も大量のリソースを消費する」とされるアプリ20種類を特定しています。世界300万人以上のAndroidユーザによる匿名の集計データのサンプルに基づいて作成され、ワーストアプリのランキングでは、前回の調査では見られなかったPlay Music、Talkback、DocsというGoogleのアプリ3種を筆頭に、新たなアプリがランクインしています。
参考:前回の調査「Avast Android Performance & Trend Report(2016年7月~9月版)」
本レポートで新たにランクインしたアプリは以下となります。
今回のレポートで特筆すべきアプリはGoogleの自社製アプリです。「起動時に自動的に起動するアプリ」と「ユーザが任意で実行するアプリ」の両方のワースト10ランキングの中で、合計8種類ものアプリがランクインしています。Samsungもまた、その2つのランキングで自社アプリが合計7種類もランクインしています。この理由としては、GoogleとSamsungのアプリがいずれも、Androidデバイスの大半にプリインストールされていることが考えられます。インスタントメッセンジャーについては、ChatON(サービス終了)、Google Hangouts、LINEもワースト10にランクインしています。
また、「最も改善されたアプリ」は、写真メッセンジャーツールのSnapchat、ソーシャルメディアの巨人Facebook、大規模な音楽ストリーミングサービスのSpotifyの3つです。これらのアプリは以前、ユーザが任意で実行するアプリと、起動時に自動で起動するアプリのパフォーマンス消費部門で、ワースト4ランキングの3つを占めていましたが、今回の調査で改善されていることがわかりました。ストレージ消費部門では、以前ランキング入りしていたmusical.lyも今回のランキングには入っておらず、改善が見られました。
Avastのモバイル・ビジネス担当シニア・バイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャーであるガガン・シン(Gagan Singh)は、次のように述べています。「統計によると、2017年第1四半期のスマートフォンの販売台数は前年同期比9.1%増*で、Androidデバイスは引き続き市場シェアの大半を占めています。しかしながら、低コストのスマートフォンの場合、デバイスのストレージ容量などの機能を妥協しているなどの制限があるため、アプリ開発企業はスマートフォンのパフォーマンスにアプリが及ぼす影響を考慮しておかなければなりません。また、今日スマートフォンは日常生活における中心的なデバイスとなっているため、アプリを管理する上でどのアプリがバッテリー寿命、データ通信量、ストレージ容量を大量に使用するものであるのかを知っておくことが重要です。」
Avastである製品AVG Cleaner for AndroidTMに代表される、デバイスのメモリ領域を解放するクリーナー/オプティマイザーを使用することで、デバイスのリソースを著しく消費するアプリが何であるかを管理できます。
調査方法
「Avast Android App Performance & Trend」レポートは、世界300万人以上のAndroidユーザによる匿名の集計データのサンプルに基づいて作成されました。本レポートの調査期間は2017年1月~2017年3月、対象はGoogle Playアプリのみ、最低サンプル数は5万件強となっています
* 出典:ガートナー(2017年5月23日発表)