セキュリティソフトのグローバルリーダーであるアバストは本日、Android版アバスト セキュア ブラウザを公開し、WindowsとMacで提供していた機能をモバイル向けにも展開しました。マルチプラットフォームブラウザの導入は、セキュリティとプライバシーサービスを統合し、あらゆるデバイスやOSにおいて、使いやすいUXデザインとより安全でよりプライベート、そしてより高速なブラウジング体験を提供するというアバストの取り組みの一環です。
Android版アバスト セキュア ブラウザは、ブロックチェーンのパイオニアであるConsenSysが提供していたプライベートブラウザ「Tenta」を2019年に買収したことを契機に、当社のプライバシーとサイバーセキュリティを専門とするエンジニアが包括的な暗号化を重視して、ゼロから開発した製品です。その中核的な技術として、AES-256とChaCha 20-Poly1305などの強力な暗号化技術、トランスポート層には最新のTLS/SSL暗号化プロトコルを採用しています。Android版アバスト セキュア ブラウザは、ユーザーのDNS要求をプライベートかつ安全に保つため、TLS上の DNS、DNSSEC、分散型DNS対応など、複数のDNSオプションをサポートしています。
Android版アバスト セキュア ブラウザで提供する、セキュリティおよびプライバシー機能は以下の通りです。
アバスト セキュア ブラウザ事業バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるスコット・カーティス(Scott Curtiss)は、次のように述べています。「アバストにおいて最も重要なミッションは、すべてのユーザーのセキュリティとプライバシーを保護し、世界をより安全な場所にすることです。プライベート モバイル ブラウザ『Tenta』買収の背景には、プライバシー・バイ・デザイン技術のプロバイダーとしての当社のコミットメントがあり、『Tenta』の技術は今回発表したAndroid版アバスト セキュア ブラウザの開発に寄与しています。当社のお客様がセキュリティと、オンラインでのプライバシーに高い関心を抱いており、オンライン上での行動を制限することなく、自分の個人情報を管理したいとお考えであることを認識しています。アバストのプラットフォームは、こうしたご要望にお応えする初のオールインワンブラウザとして、快適かつ安全なブラウジング体験の提供を実現したいという想いから開発されました」
3月上旬、アバスト脅威研究所の研究者は、世界中でモバイルデバイスの使用が増加しているとともに、モバイル関連のマルウェアの件数が急増していることを発見しました。アバストはapklab.ioプラットフォームを通し、131本の悪質な新型コロナウィルス関連のアプリを検出しています。これらの悪質なアプリは、サイバー犯罪者が新型コロナウィルスの拡大に乗じて、ソーシャルエンジニアリングの戦術を用いて仕掛けたものです。2019年10月から12月の間にアバストの研究者が収集した統計によると、アドウェア(ユーザーのデバイスを乗っ取り、悪質な広告でスパムするソフトウェア)はモバイルマルウェアの72%を占めており、残りの28%はバンキング型トロイの木馬、偽アプリ、ロッカー、ダウンローダーに関連しています。
カーティスは次のようにも述べています。「未だにモバイルやインターネット、ブラウザベースの脅威は存在しないと認識している人が多いですが、この認識は間違っています。スマートフォンはデスクトップと比較してマーケットシェアがより大きく、インターネットトラフィックも多いため、サイバー犯罪者にとって格好の標的となっています。その証拠として、Android上のアドウェアは、過去12ヶ月間で38%増加していることがわかりました」
iOS版アバスト セキュア ブラウザの提供は2020年中を予定しています。アバスト セキュア ブラウザは現在、Windows 10、8、7、Android、MacOSに対応しており、https://www.avast.co.jp/secure-browserにてダウンロードいただけます。