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プレス リリース

アバスト、「Global PC Risk Report 2020」を発表

家庭用PCユーザーがサイバー脅威に遭遇するリスク比が前年比27%上昇、高度な脅威は20%上昇

家庭用PCユーザーがサイバー脅威に遭遇するリスク比が前年比27%上昇、高度な脅威は20%上昇


デジタルセキュリティおよびプライバシー製品のグローバルリーダーであるアバストは本日、「Global PC Risk Report 2020」を発表し、世界的に家庭用PCユーザーがサイバー脅威に遭遇するリスクが高まっていることを明らかにしました。当レポートによると、家庭用PCユーザーがあらゆる種類のマルウェアに遭遇するリスク比は25.6%で、前年の20.1%から上昇しています。

家庭用PCユーザーが高度な脅威に狙われるリスク比は6.7%で、5.6%だった前年に比べて20%増加しています。アバストでは、シグネチャ、ヒューリスティック、エミュレータ、URLフィルタリング、メールスキャンなど、セキュリティソフトウェアの一般的な保護技術を回避するように設計された未知のサイバー脅威を「高度な脅威」と定義しています。

日本では、家庭用PCユーザーがあらゆるタイプの脅威に遭遇するリスク比は、17.2%から20.6%に増加しました。日本で高度な脅威に遭遇するリスク比は4.6%で、こちらも前年の4.4%に比べて増加しています。地域別では、家庭用PCユーザーがあらゆる脅威および高度な脅威に遭遇するリスクはいずれも関東地方が最も高いことがわかりました。

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アバストのセキュリティ エバンジェリストのルイス・コロンス(Luis Corrons)は次のように述べています。「すべてのサイバー脅威に関して、世界的にリスクが上昇しています。インターネットに接続されているデバイスの数は劇的に増加し続けており、当レポートは攻撃チェーンの重要な一部を形成しているPCがいかに脆弱であるかを示しています。サイバー犯罪者は、家庭用PCユーザーの行動をもとに脅威を作り出し、サイバーセキュリティに対する認識や注意力の欠如を悪用しています。」

日本でのサイバー脅威のリスクに関して、コロンスは次のように述べています。「サイバー犯罪者は通常、特定の地域や市ではなく国単位で標的を選んでいます。今回の結果については、関東に住んでいる人々が多く狙われているということではなく、そのエリアに居住する方のインターネット使用率が他の地域に比べて高く、より被害に遭うリスクが高い状況にあるということを示唆しています。中でもゲームサイトや動画ストリーミングサイトへのアクセスが特にリスクが高いことがわかっています。攻撃を防ぐために、可能な限りすべてのデバイスに信頼性の高いセキュリティソリューションをインストールすることが重要です。」

家庭用PCユーザーが脅威に遭遇するリスクが最も高い国は、2018年から2019年にかけてわずかに変化し、エチオピア、エジプト、ベトナム、ラオス、ミャンマーに代わり、ベネズエラ、アルジェリア、セントルシア、イエメン、アンゴラがトップ10に入りました。日本は、サイバー脅威のリスクが最も低い国の1つであり、あらゆる種類のマルウェアに関しては8番目、高度な脅威に関しては6番目にリスクが低い国でした。

2020年度 サイバー脅威のリスクが最も高い国:

  1. 中国 43.67%(前年度:3位)
  2. アフガニスタン 43.30%(前年度:1位)
  3. ベネズエラ 41.84%(前年度:11位)
  4. イラン 40.17%(前年度:2位)
  5. アルジェリア 39.41%(前年度:13位)
  6. パレスチナ 39.33%(前年度:5位)
  7. マダガスカル 37.71%(前年度:8位)
  8. セントルシア 37.39%(前年度:71位)
  9. イエメン 37.35%(前年度:14位)
  10. アンゴラ 36.75%(前年度:12位)

調査方法

本レポートのデータは、2019年9月8日から10月7日にアバストの脅威検出ネットワークから収集されており、アバストが脅威からPCユーザーを保護した件数を表しています。統計として意味のあるデータを提供するため、データ収集を行ったすべての地域において、該当期間中にサイバー攻撃を受けた家庭用PC 1万台以上のサンプルを確保しました。データは、高度なサイバー攻撃を含む全てのサイバー脅威を調査対象とし、世界中の家庭用PCユーザにおけるリスク比を測定しています。

本レポートにおけるリスク比は、「1つ以上のサイバー脅威をアバストがブロックしたPCの数」÷「30日間でアバストが保護したPCの数」で計算しています。