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アバスト調査:約9割の日本人がインターネット上のCookie (クッキー)についてよく理解していないと回答

作成者: Avast|6月 29, 2022

デジタルセキュリティおよびプライバシー製品のグローバルリーダーであるアバストは本日、日本国内の20~69歳のインターネット利用者1,000人を対象に行ったインターネット上のCookie (クッキー)に関する調査結果を公開しました。今回の調査によると、Cookieが何であるか「よく理解している」と回答した人は13%にとどまりました。大多数は、Cookieを「聞いたこと・見たことはあるが、よくわからない」(42%)、もしくは「大まかなイメージはある」(41%)と回答しています。

Cookieは大きくわけて2つの種類(ファーストパーティ、サードパーティ)がありますが、Cookieが何であるか知っている人(Cookie認知者)のうち、86%の人が2種類あることを「知らない」と回答しました。Cookieの種類によってはブラウジング体験の向上などの利点がある一方、企業によるユーザーデータの収集でプライバシー侵害につながるリスクもあります。そこで、Cookieはユーザーの利益もしくは不利益になるかについて質問したところ、Cookie認知者のうち40%が「わからない・答えたくない」と回答し、全体的にCookieは認知されているものの、その利点およびリスクに対する理解が浸透していないことが明らかになっています。

このことを裏付けるように、ウェブサイトがCookieの許可を求めた際の対応について、「ブラウジング体験向上のため」「自分の志向に関係のある広告を表示するため」といった能動的な理由でCookieを許可している人の割合は、普段Cookieを許可している人のうち約4割(36%)にとどまった一方、4人に1人(25%)が「あまり深く考えず許可している」と答えており、プライバシーを意識したCookieに関する適切な判断が行われていない可能性を示唆する結果が明らかとなりました。

また、Cookie認知者のうち、Cookieを実際に削除したことがある人は半数近く(47%)いる一方、必要最低限のファーストパーティCookieだけを許可するブラウザの設定について知っている人は2割以下(17%)にとどまり、Cookieの具体的な管理方法に関する理解が広まっていない現状も浮き彫りになりました。

サードパーティCookieについては、プライバシー侵害への懸念から世界的に規制の動きがあり、世界的なIT企業のサービスでも利用を制限する設定が広まりつつあります。日本では、この4月に個人情報保護法が改正され、Cookieで集められた行動データのように名前など個人を直接特定する情報がなくても、第三者に渡ればその可能性があるなら利用許諾を要する「個人関連情報」と規定して保護強化していますが、法改正について82%の人が「知らない」と回答しています。Cookieに限らず、オンライン上のプライバシーへの意識向上の必要性を示唆しています。

アバスト ソフトウェア ジャパン社長である藤本善樹は次のように述べています。「オンラインにおける個人のプライバシー尊重と保護強化の潮流は、ヨーロッパを起点にここ数年で自由主義先進国を中心に広まり、政府・企業の行動変化を起こしつつありますが、この調査によれば、本来的なプライバシーの所有者である個々人の認知や理解は、日本ではまだ極めて低い状況のようです。今回は一つの大きなトピックとしてCookieに関する調査を行いましたが、これに限らず、行動履歴を含めたオンライン上でのプライバシー情報が自身の大切な所有物であり、企業などの第三者がどのようにそれを使うのかについてはきちん理解した上で自身が決めていくという、能動的な姿勢が広まっていくことが重要だと考えています。

「アバストは、『すべての人のデジタル上の自由を守る』というスローガンの元、世界4億超のユーザーに愛用される無料アンチウイルスに加え、様々なインターネットブラウザに無料でプライバシー保護を追加できる拡張プログラム(アドオン)「オンラインセキュリティ&プライバシー」を提供しています。ぜひ、こうしたツールも広く活用して、安全安心にインターネットライフを楽しんで頂ければと思います。」

プライバシーを保護するためのヒント

  1. すべてのCookieを許可しない: 少し時間をとって、お使いのブラウザの設定画面を開いて、プライバシー項目にあるCookie設定の状態を見てみませんか。一つ一つ考えながら、あなたが納得できる状態に再設定することをお勧めします。
  2. ブラウザのプライベートモードを使用する: 必要に応じて、ブラウザのプライベートモードを使い、Cookieは定期的に削除しましょう
  1. アンチウイルスやブラウザの拡張機能を利用する: あなたのオンラインでの行動を追跡するようなCookieをブロックし、フィッシング詐欺を防ぐ「アバスト アンチウイルス」や、ブラウザ拡張機能「アバスト オンライン セキュリティ&プライバシー」などのツールを活用しましょう。
  2. 他人、あるいは共有のデバイスでインターネットを利用するのは極力控える: 利用したブラウザにはCookie等による利用履歴が残るので、あなたの後に利用する人によるプライバシー侵害やアカウント悪用のリスクがあります。

プライバシーを強化

アバストは、オンライン セキュリティとプライバシー保護を提供しています。

調査結果の全文はこちらよりご覧いただけます。

Cookieに関するより詳細な説明や、種類についてはこちら、Cookieを削除する方法についてはこちらをご覧ください。

調査について:

本調査は、アバストが楽天インサイトに委託し、日本国内の20~69歳のインターネット利用者1,000人を対象に、2022年5月にインターネットで実施しました。

(以上)