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プレス リリース

アバスト、新たに200以上の「フリースウェア」アプリをGoogle PlayおよびAppleのアプリストアにて発見

サブスクリプションを通じて、日本のユーザーから約29億円を搾取

サブスクリプションを通じて、日本のユーザーから約29億円を搾取


デジタルセキュリティおよびプライバシー製品のグローバルリーダーであるアバストは、AppleのApp StoreおよびGoogle Play ストアにて、合計200以上のフリースウェアアプリを新たに発見しました。「フリースウェア」とは、fleece(金品を巻き上げる)という単語から名付けられた、アプリの仕組みにおける抜け穴を悪用するモバイルアプリを指します。これらのアプリは世界で9億回以上、日本では2300万回以上ダウンロードされており、モバイルアプリのマーケティングインサイトを提供するSensor Towerの推計によると、これまでに全世界で4億米ドル(約430憶円)以上、日本では約27万米ドル(約29億円)の収益を得ています。

アバストが発見した200以上のフリースウェアアプリには、楽器、占い、画像編集、カメラフィルター、QRコードやPDFリーダー、スライムシミュレーターなどのアプリがありました。

これらのアプリは、3日間の無料トライアルでユーザーを惹きつけます。しかし、トライアル期間が終了すると、高額なサブスクリプション料金が請求されます。あるアプリでは、短期間の無料トライアルの後、毎週66米ドル(約7千円)の利用料が請求され、サブスクリプションをキャンセルしないと年間3,432米ドル(約37万円)が被害者に請求されます。

Sensor Towerによると、これらのフリースウェアアプリは、Facebook、Instagram、Snapchat、TikTokなどの主要なソーシャルメディア上で盛んに宣伝されており、「無料ダウンロード」などの宣伝文句で若年層をターゲットにしている可能性があります。

アバストの脅威アナリストであるヤクブ・ヴァアヴラ(Jakub Vávra)は次のように述べています。「私たちが発見したフリースウェアアプリは、主に楽器、占い、画像編集、カメラフィルター、QRコードやPDFリーダー、そしてスライムシミュレーターなどがありました。これらのアプリは全体的に、用途を果たしていますが、ユーザーが納得の上で高額な定額料金を支払うとは考えられません。」

フリースウェアアプリは、モバイル端末でのサブスクリプションの仕組みに慣れていないユーザーが被害を受けるケースが多くなっています。トライアル期間終了後、アプリを削除していても、アプリストアの設定でサブスクリプションを解除しなければ、継続的に支払いが請求される可能性があります。

Google Play ストアで発見されたフリースウェアアプリのリストはこちら 、AppleのAppStoreはこちらをご覧ください。

フリースウェアアプリを回避する方法 

現在、定額制の詐欺アプリが普及しており、新しいアプリをダウンロードする際には十分な注意が必要です。フリースウェアによる被害を避けるために、アバストでは以下の対策を推奨しています。

  • 1週間未満の無料トライアルにご注意ください。非常に短い期間の無料トライアルを提供しているアプリは、慎重に利用する必要があります。課金額を理解し、そのアプリに継続的な料金を支払う価値があるかを確認してください。
  • アプリの広告にご注意ください。フリースウェアの広告は、ユーザーの興味を引くために魅力的なメッセージや画像を使用している可能性があります。これらの広告は、アプリの実際の機能を反映していない可能性が高く、注意が必要です。
  • アプリの詳細も読んでください。小さいフォントで書かれた説明文をよく読むと、アプリの本当の価格がわかるかもしれません。「アプリ内課金」の項目に注意し、詳細を良く読んでください。無料トライアルであっても、その後に自動課金が発生する可能性があります。サブスクリプションに加入する際の条件をよく理解しておきましょう。
  • お支払いは厳重に。お支払い情報を入力するプロセスに、パスワードまたは生体認証のロックがかかっているか確認してください。子どもが誤って申し込んでしまうのを防ぐことができます。